「とりあえずヒアルロン酸」で本当にいい?費用とリスクを長い目で考える
「顎が少し小さいから、とりあえずヒアルロン酸を入れてみようかな」
「ほうれい線が気になるから、とりあえず埋めたい」
カウンセリングをしていると、このようなご相談をよくいただきます。
ヒアルロン酸は、切開をせず、比較的短いダウンタイムで変化を出しやすい施術です。
少量から試すことができ、ヒアルロン酸製剤であれば必要に応じて溶解できる場合もあるため、美容医療が初めての方にも選ばれやすい施術だと思います。
私も、ヒアルロン酸そのものを否定したいわけではありません。
ただ、いつも少し気になるのが、悩みの原因をきちんと確認しないまま、何となく「とりあえず足す」ことを繰り返してしまうことです。
顎が小さく見える原因は、本当にボリューム不足?
「顎が小さい」「横顔のバランスが気になる」といっても、その原因は人それぞれです。
顎先の骨格そのものが後退している方もいれば、噛み合わせや上下の顎の位置が関係している方もいます。
顎下の脂肪やたるみによって、顎が小さく見えていることもあります。
軽度の顎後退や、少しだけ形を整えたい場合には、ヒアルロン酸が合うこともあります。
一方、骨格的な後退が大きい場合、ヒアルロン酸だけで顎を前へ出そうとすると、必要な量や追加注入の回数が増えてしまうことがあります。
繰り返し足していくうちに、顎が横へ広がって見えたり、重たく不自然な印象になったりする可能性もあります。
また、顎へのヒアルロン酸注入後に、骨が圧迫されて陥凹するような「骨吸収」が生じた症例や研究報告もあります。
もちろん、顎にヒアルロン酸を入れた方全員に起こるわけではありません。現時点では発生条件や長期的な影響について、まだ研究が必要な部分もあります。
それでも、注入量や頻度、顎の骨格によっては、繰り返す前に知っておきたいリスクの一つです。
「切らない施術だから絶対に安全」というわけではありません。
ほうれい線は、埋めれば解決するとは限らない
ほうれい線も同じです。
頬のボリューム不足や骨格によって影ができている場合は、ヒアルロン酸がよい選択肢になることがあります。
しかし、皮膚や脂肪が下がり、たるみによってほうれい線が深くなっている場合、線だけを何度も埋めても、根本的な原因は残ったままです。
必要以上にボリュームを足すことで、顔全体が重く見えたり、不自然に膨らんだりすることもあります。
たるみが主な原因であれば、ヒアルロン酸だけではなく、糸リフト、脂肪吸引、機器施術、切開リフトなども含め、顔全体を見ながら検討した方がよいケースもあります。
もちろん、切開リフトを受ければ、ほうれい線が完全になくなるわけではありません。
傷跡やダウンタイム、麻酔、感染、出血、神経障害など、手術だからこそのリスクもあります。
どちらが手軽かだけではなく、自分の悩みの原因に合っているかを考えることが大切です。
1回の金額ではなく、数年分の総額で考える
ヒアルロン酸は、1回分の金額だけを見ると、手術よりも始めやすく感じます。
しかし、同じ状態を保つために追加注入を繰り返せば、3年、5年と続けたときの総額が想像以上になることもあります。
例えば、次のようなことまで含めて比較してみてほしいと思います。
・1回に必要な製剤の量と料金
・どのくらいの間隔で追加が必要になるのか
・3年、5年続けた場合の総額
・溶解や修正が必要になった場合の費用
・通院回数と、そのたびに生じる腫れや内出血
・どこまで変化を出せるのか
・骨切りやリフトを選んだ場合の費用とダウンタイム
・それぞれの施術に伴うリスク
骨切りや切開リフトも、一度受ければ永久に何も変わらないという施術ではありません。年齢とともに骨や皮膚、脂肪は変化していきます。
それでも、悩みの原因が骨格や大きなたるみにある場合は、ヒアルロン酸を何度も重ねるより、最初から骨切りやリフトまで含めて比較した方が、結果的に納得できることもあります。
ヒアルロン酸にも手術にも、それぞれの役割がある
ヒアルロン酸には、少ない負担で変化を試しやすいことや、細かな調整がしやすいという良さがあります。
一方で、腫れ、内出血、左右差、しこり、感染、血管閉塞などのリスクがあります。ごくまれではありますが、皮膚壊死や視力障害などの重大な合併症につながる可能性もあります。
骨切りや切開リフトは、骨格やたるみそのものへアプローチできる可能性がありますが、身体への負担やダウンタイムは大きく、手術特有のリスクも伴います。
だから大切なのは、どちらが上で、どちらが下ということではありません。
「今すぐできる施術」ではなく、「自分の悩みの原因に合った施術」を選ぶこと。
そして、目の前の1回分の料金だけではなく、数年後まで含めた費用と身体への負担を比べることです。
「とりあえず」で決める前に、一度ご相談ください
「手術は怖いから、まずはヒアルロン酸で」
その気持ちは、とてもよく分かります。最初から大きな手術を決断する必要はありません。
ただ、将来的に骨切りやリフトも考えているのであれば、注入を何度も重ねる前に、一度きちんと骨格やたるみの状態を診てもらうことをおすすめします。
複数の選択肢を知ったうえでヒアルロン酸を選ぶのと、ほかの方法を知らずに「とりあえず」で選ぶのとでは、大きく意味が違うからです。
韓国美容整形naviでは、現在のお悩みや希望する変化、ダウンタイム、ご予算、将来的に受けたい施術まで伺いながら、一緒に整理しています。
「自分にはヒアルロン酸が合っているの?」
「骨切りやリフトまで考えた方がいい?」
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※本記事は一般的な情報をお伝えするもので、特定の施術を勧めるものではありません。施術の適応やリスクは、骨格、皮膚の状態、既往歴、使用する製剤、注入部位・量・方法などによって異なります。必ず医師の診察と十分な説明を受けたうえでご判断ください。