- 2024.09.13
- 2024.09.13
「輪郭形成における美容整形外科と歯科の協力体制の現状」ドリーム整形外科 パク・イヒョン院長×ラ・エビス クリニーク デンタル 長谷川貴司院長 スペシャル対談
『韓国美容整形navi』ではすっかりおなじみの、ドリーム整形外科のパク・イヒョン院長と、ラ・エビス クリニーク デンタルの長谷川貴司院長によるスペシャル対談が実現! 輪郭形成手術の現状や、整形外科と歯科の協力体制について、韓国と日本ではそれぞれどうなっているか、お二人にじっくりとお話しいただきました。ぜひチェックして!
INDEX
プロフィール
写真左:ドリーム整形外科 パク・イヒョン院長
韓国をはじめ世界中から患者が集まる、韓国トップクラスの美容整形・美容皮膚科クリニックである『ドリーム整形外科』。整形外科専門医の資格を持つ8名の“スター医師”のなかでも、抜きんでた技術を持つ輪郭手術のエースドクター。その親しみやすく優しい人柄と、誠実な対応で、日本人の患者様から大人気!
写真右:ラ・エビス クリニーク デンタル院長 長谷川貴司先生
東京恵比寿にある審美・矯正歯科『ラ・エビス クリニーク デンタル』院長。歯の矯正器具を用いて綺麗なEラインをつくる“切らないセットバック矯正”を独自開発し、日帰りオトガイ形成を行うなど、審美・美容に特化した領域で、他に類を見ない歯科治療を実施している。
輪郭形成・小顔形成における整形外科と歯科医の関係は?
日本と韓国での現状と違いにクローズアップ!
韓国芸能人のようなシャープなフェイスラインにしたい、小顔になりたい…。『韓国美容整形navi』のカウンセリング会で、輪郭・小顔形成は最も人気の高い施術のひとつです。
特に『ドリーム整形外科』は、その輪郭・小顔形成術を求めて、世界中から患者様が訪れるほど。ドリームは韓国アイドル御用達のクリニックであるだけでなく、20年以上にもわたり積み重ねてきた臨床経験・ノウハウで、お一人おひとりの顔の構造に合った効果的で安全な手術がモットーです。また、同院では、輪郭形成の手術は1日2件までと制限があるそう。ドクターが時間にゆとりを持ち、患者様お一人おひとりに真摯に向き合うことで、安全性を追求しているのです。パク・イヒョン院長は、そんな『ドリーム整形外科』の輪郭手術を担当するドクターの一人で、抜きんでた高い技術力を持つエースです!
そして、『ラ・エビス クリニーク デンタル』の長谷川貴司院長は、日本で歯科の領域から、輪郭・小顔をつくるオリジナルの施術をプロデュース。日本における美容歯科の第一人者として活躍されています。骨切りなしで美しいEラインをつくる“切らないセットバック矯正”は、メスを使った手術に抵抗があるという方から支持されています。
そんな日韓それぞれのクリニックで、輪郭・小顔形成に携わるお二人のドクターによる夢の対談が実現! 韓国の整形外科専門医と日本の歯科医という異色の組み合わせで、貴重なお話を伺うことができました。
それぞれの領域で、質の高い輪郭・小顔術を追求する
韓国の整形外科ドクターと日本の審美・矯正歯科医師による異色の対談!
韓国美容整形navi:
本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございます! ドリーム整形外科のパク・イヒョン院長、そしてラ・エビス クリニーク デンタルの長谷川貴司院長です!
パク・イヒョン院長:/長谷川先生:
こんにちは!よろしくお願いします。
韓国美容整形navi:
本日は、日韓の輪郭・小顔形成の違いや現状、課題などについてお話を伺います! 早速ですが、パク・イヒョン院長に質問です。輪郭手術のカウンセリングや手術において、パク・イヒョン院長がもっとも重視していることを教えてください。
パク・イヒョン院長:
私が輪郭手術を行う際に一番重視しているのは“仕上がりの自然な美しさ”です。またお顔全体のバランスも重要ですね。韓国では患者様の要求どおりに手術をする傾向がありますので、過度な輪郭の手術を行ってきました。たとえば頬骨が大きければとりあえず内側に押し込んでしまうとか、エラと顎先が発達している人は切り取ってしまうとか。そういうケースが多く、韓国の輪郭手術は過度な仕上がりを追求する傾向があります。でも、私としては輪郭では自然な美しさを引き出してあげたい。ただ患者様がどうしても大きな変化を希望される場合は、不自然になってしまうことをきちんと説明します。なるべくご希望どおりに手術はしますが、そのなかでもより自然に見える美しさをおすすめするように心がけていますね。
長谷川先生:
私もパク・イヒョン院長がおっしゃったことを、常々思っていました。まさしく我々歯科の業界もそうですが、患者様の求めるゴールと医療者として与えることができるゴールには相違があります。我々はあくまでも医療ベースだから、そこには正しい機能面の回復があり、加えて審美的な要求に応える必要があります。患者様の求めるものと我々が提供できるものに相違が出てくる場合、どこまで合わせていけるかが美容医療、審美歯科のスタンスになってくると感じています。我々もそういった相違をきちんととらえて問題提起しながら、一つひとつ解決していく丁寧な治療を提供していきたいと思っています。
韓国美容整形navi:
パク・イヒョン院長に伺います。韓国の輪郭手術が世界をリードできる理由はどんなところにあるのでしょうか?
パク・イヒョン院長:
韓国の輪郭手術には深い歴史があるんです。たとえば、輪郭手術のひとつとして、頬骨を縮小して内側に押し込むという手法が初めて行われたのは韓国なんです。その後も多くの患者様が韓国に輪郭手術を求めることにより、いろいろなケースや手法について研究がされていったのが、発展していった理由のひとつです。
ふたつめは前述の理由のため韓国に美容整形クリニックが増えて、し烈な競争社会になっていきました。だからドクターが生き残るためには優れた技術を持たなければならないので、やはりドクター一人ひとりが研究を重ね、定期的に討論することによって、知識・技術が磨かれ、どんどん発達していきました。
韓国美容整形navi:
韓国の輪郭形成は世界的に見ても注目されていますが、そこに理由があったのですね! それでは、パク・イヒョン院長から見て、日本の輪郭手術の現状や傾向をどのようにとらえていらっしゃいますか?
パク・イヒョン院長:
正確に日本の輪郭手術の現状が分かりかねる部分があるので、あくまでも私が見聞きした範囲での感想になりますが…。日本の患者様がドリームへカウンセリングを受けにいらっしゃる際に伺うと、韓国で矯正できる部分が10だとしたら、日本では7割8割程度でそこまで手術していない印象です。そして日本のクリニックは少し保守的な部分があると思います。抜歯をして矯正を行う歯科についても、同じく保守的なイメージがあります。抜歯をしないで矯正をするケースも日本のほうが多いイメージがありますね。
長谷川先生:
まさにそこなんです。うちのクリニックで実施している「セットバック矯正」は抜歯ありきなんです。矯正医学における医学的な考え方は非抜歯ですすめるのがセオリー。なぜなら矯正歯科は顔をつくるための科目ではなく、バランスの取れたかみ合わせをつくるのが最終的なゴールとしています。でも患者様が求めているのはそこだけではないこともあります。良いかみ合わせはもちろんですが、横顔の見え方、Eラインを綺麗にしたいくて来院する患者様も多いんです。ただEラインを出すには、我々アジア人は骨格的に口元が凸になりがちです。抜歯ありきで治療しないと美しいEラインは出てきません。でも一般的な歯科医や矯正歯科医はやりたがりません。むしろ、やっている歯科医は邪道だと思われているくらい。でも僕は邪道とは思っていません。日本における歯科矯正のとらえ方として、根本的な考え方がそもそも美容寄りではないんです。
韓国美容整形navi:
長谷川先生は日本の美容歯科医としてのパイオニアでいらっしゃいますが、「セットバック矯正」の施術を開発されたのも、日本の矯正歯科の傾向がやや保守的であることも理由にあったのですね。
長谷川先生:
そうなんです。だから、パク院長のコメントを伺えてよかったです! さらにパク院長に伺いたいのですが、仕事をする上で、輪郭手術や特に両顎手術では、歯科医と外科医が協力して、最高の仕上がりを追求しなければなりません。でも、日本ではあまりその傾向がなく、歯医者は歯医者、外科医は外科医で、領域や業務がきっちりすみわけされています。韓国はいかがですか?
パク・イヒョン院長:
僕も歯科医と外科医の協力体制は絶対に必要だと思います! 病院自体の規模が大きくなれば必然的に両顎手術を行いますが、行う場合は当然歯科医の協力が必要です。ドリーム整形外科にはドリーム歯科があるので、協力して施術します。両顎手術した後に矯正をするのか、手術前に行うのかを、歯科医に相談します。突き出たゴボ口のセットバック手術に伴う歯列矯正も、歯科で可能なのか、手術までしなければいけないのかを、診断についても協力しながら行っています。
骨切りだけしかできない整形外科であれば「骨切りをしましょう」と提案しますし、歯科しか診られない病院は「歯列矯正をしましょう」とおすすめしますよね。だから、どちらも持ち合わせている規模の病院であれば、どちらがその方に会っているのかをおすすめできる。その部分もメリットだと思います。
長谷川先生:
まさに僕も、その立ち位置になりたいと思い「ラ・エビス クリニーク デンタル」を開院しました。美をつくりあげるという部分で、歯科と医科が協力しないと良い仕上がりにはなりません。でも歯科であれば、何にしてもかみ合わせから入りがちです。歯科医はかみ合わせをつくるプロですが、美をつくるプロではありません。だから僕は、バランスのとれたかみ合わせという機能面と、見た目の美しさを追求する美容面、それぞれのゴールを満たしながら美をつくるプロになるために、自分のクリニックをつくりました。
僕がいつも思うのは、日本に骨切りできる整形外科医が少ないということ。なぜ少ないか? 理由としては、大学の教育の過程に問題があると思っています。美容整形のドクターは、大学の講義でオトガイについて勉強はしますが、かみ合わせについての勉強はしません。それ以外にも学ぶことが多いからです。だからいざ美容医療の道へ進もうと思っても、かみ合わせについては学んでいない。だから日本の美容整形のドクターはかみ合わせを知らないから触るのに抵抗があると言う人が多いのです。一方、歯科医はかみあわせつくれるけど骨切り・骨削りはできません。お互いに手出しがしづらい領域なんですね。これは日本の医療の体制上の問題です。だから韓国での骨切りを求めて、渡韓する日本人が多いのだと思います。
僕は、韓国で両顎の骨切りをした場合、術後の矯正治療をサポートできる歯医者が日本で増えていかなければならないと思っています。今後も韓国との密なつながりをつくっていきたいと思っています!
パク・イヒョン院長:
日本でアフターケアや矯正治療を、私たちとコミュニケーションとりながら協力してくれる歯科医があれば心強いですね! 両顎やセットバックの手術をしにいらっしゃる日本の患者様の、はじめの質問として多いのが「矯正治療はどこで行いますか?」というものです。日本でそういうフォローをしてくれる病院があれば、私もよいと思います!
長谷川先生:
最後に、パク・イヒョン院長に質問です。韓国の美容医療において、歯科と美容整形外科のすみわけはどのようになっていますか?
パク・イヒョン院長:
まず韓国では歯科はふたつに分かれます。ひとつは矯正歯科、ひとつは口腔外科です。矯正に関しては矯正メインで手術は行わず、口腔外科は手術を行います。
矯正歯科と整形外科は、両顎手術やセットバック手術の前後に矯正を行う際には協力が必要な部分になります。一方、口腔外科とは協力的というよりは骨切りもしたりするのでライバル関係とも言えます。韓国の口腔外科は口元の外科手術だけではなく、輪郭・エラまで欲を出して手術しようとする先生が一部いらっしゃいますので、ライバル関係にあると思います。
長谷川先生:
日本とは少し違いますね!
パク・イヒョン院長:
そのようなドクターはもちろん一部ですが、韓国の口腔外科は、口元から顎までさわるのが基本です。驚くような低価格で口腔外科が輪郭やエラなど含めて手術を行うドクターが韓国では一部いるというのも事実です。
長谷川先生:
日本では歯科医師法と医師法があります。歯科医師法では梨状口からオトガイの下顔面が顎口腔領域だと厚生労働省が定めています。それまでは担当領域があいまいで、顎先にヒアルロン酸を打ったり、シワ取り注射を打ったりと、わりと行われてきました。今から10年くらいまえに法律が制定されて、歯科口腔領域で定められた領域以外について歯科医はさわることができなくなりました。
たとえば日本で両顎の骨切りをしてしまうと日帰りはできません。でも入院設備がある病院が日本には少ないんです。うちのクリニックにいらっしゃる患者様で、骨自体に問題があり「セットバック矯正」では対応できない方は、入院設備がある両顎手術できる病院を紹介しなければなりません。それができる病院は日本ではまだ少ないんです。そういう場合は、症例数が圧倒的に多く、設備も整っている韓国のクリニックを紹介できたらと思うんです。我々が日本では補えない部分を、信頼できる韓国のクリニックにしっかりゆだねていきたいというのが僕のビジョンなんです。
パク・イヒョン院長:
韓国では法律では歯科医と整形外科医の領域の違いはありません。だからこそ、患者様にはきちんとした整形外科を選ぶようにしていただきたいです。長谷川先生のその考えはありがたいです! ぜひ実践していただきたいです。
韓国美容整形navi:
長谷川先生、パク・イヒョン院長、本日は貴重なお話をお聞かせいただき本当にありがとうございました!
お二人のお話を通して、韓国と日本の「輪郭・両顎形成」の現状とすみわけの違い、特に歯科と整形外科の協力体制が重要であることについて、よく分かりました! またお二人にお話を伺えるのを楽しみにしております。
▼次回のドリーム整形外科のカウンセリング会情報